帯広のタウン誌「Chai」平成22年6月号
人生の幸せは、いい出会いから
結婚相談所・オビヒロブライダルには、20代からシニアまでの会員が登録されています。20〜30代の男性・女性の会員が一番多く、次いで40代だそうです。成婚率は70%以上という驚きの数字には、代表・関根千恵子さんの大きな尽力が働いているように思われます。関根さんに、今どきのお見合い事情を伺いました。
「結婚は一世一代のこと。とても責任のある大きな仕事」。16年前、ボランティアからスタートし、結婚相談所・オビヒロブライダルを始めた関根さんの信条です。
オビヒロブライダルの会員の申し込みは、ホームページを見て電話してくる人が多いそうで、会員料は、登録料10,000円(現在)、年会費30,000円(1年分、現在)と、若い人には安くて手軽な料金システム。身元がきちんとしていること、男性の場合は、定職に就いていることが前提となります。
次に、申込用紙に相手の条件・要望を記入。その時点で、関根さんの頭の中には、その人に見合った相手が何人か浮かんでくることがあるそうです。そういう時は、すぐにお見合いの日を段取りします。
お見合い時間は50分。「初対面の二人にはちょうどいい時間の長さです」と関根さん。その後2日以内に、お互いの印象を報告してもらい、2人がOKであれば、お互いの連絡先を教え、そこで交際がスタート。どちらかがNOであれば、関根さんを通して相手に伝えられます。「いままでに、一度もトラブルが起きたことがないんですよ」ときっぱり。会員に対しての細やかな心遣いと真剣に向き合い姿勢が感じられます。
そして、交際を始めてから最長でも3か月(現在)の交際期間で結論、結婚する意思の有無を報告知ってもらうのだそうです。
しかし、会員になったからといって、すぐにお見合いができて、すぐに結婚とうまくいかない場合も。そこで、関根さんが教えってくれた3つの条件。「1つはおしゃれで清潔感のある人。2つ目は相手を思いやれる心を持った人。3つ目はマメな人」。この条件は、誰もが相手に臨むもので、お見合いする機会も増えるとのこと。「自分が相手に臨まれるように努力することも大切」と関根さんはアドバイスします。
去年は、格差社会の影響や急激な経済悪化により、自立して快適な独身生活を送っていた女性が、安定した生活を求めて、会員になることが多かったそう。最近は、景気が少し上向きになってきたことで、定着した収入に自信を持ち始めた男性が結婚に踏み出そうと会員になるケースが増え、「結婚相談所は、社会の景気に大きく左右されます」と関根さんは冷静に分析。
昔は、近所の世話好きな人が縁結び役をしてくれたものですが、今は結婚相談所がその役を引き継ぎ、ビジネスの中で展開しています。
「結婚したい」という気持ちがあるのであれば、一人で悩まず、相談することが近道のよう。「お見合いを成功させるには、自分のことをよく知り、目的をはっきりさせることです」と関根さんは語っています。